業界の曲げられない事情

  いよいよ梅雨が明け、気温30℃を超える日が続く本格的な夏が到来!と言うのに夏のセールが始まり、一部秋冬物が立ち上がっている業界の曲げられない事情。気候も地球温暖化で色々変わり、かつての四季通りに季節がやって来ない現実を横目に誰も変えようとしない。洋服が一番必要な時にはセール、業界の期中には景気のせいか人は先買いをしなくなった。だから業界は本当に大変な事になっている。
  一週間ほど帰国して、銀座や色々市場調査をしてみた。人は殆どユニクロとフォーエバー21にのみ集中していた。ユニクロは味気のない感性の一欠片も感じない商品ばかりで、一様に同じ雰囲気の中年のマダムとは言えないおばさん達が山盛り服を抱えて興奮していた。フォーエバー21はと言えば一回きりの着捨て感覚。安い物を自分なりに取り入れて行くのは勝手だけれど、こんなに安物思考になってしまうのもどうかと思う。
  こういう時こそ良い物を長く大切に着て行こうと言う風にはならないんだろうか?かつてのデザイナースや高級婦人服は影を潜め、すっかり失速している様をみて、やっと築き上げた東京ファッションと言う文化を捨ててしまう日本人的感覚に失望してしまった。
  今、香港は街自体が売れる顔をしている。日本には今そう言う顔を感じない。何が違うんだろうか?それは“挑戦”がないからだと思う。香港、中国の女性達は年代を問わず挑戦的だから、”見た事のない物やって来い!受けて立ちましょう”的な感覚がびしびし伝わって来る様な、男に媚びる事のない自分の強さをもっている様な、、、、、だからファッションが動いている。
  日本人は奇麗で、マナーも良く、女性としては世界で一番人気なのかもしれないけれど、もう一歩自分自身を表現出来る様な強さを身につけると、もっと素敵になると思う。

FROM HONG KONG
  
by accostage-hk-jp | 2010-07-19 09:57
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