ジャパンファッションがアジアで成功しない訳

  東京ファッションと言われコレクションが多くの雑誌に取り上げられた時代は過ぎ、東京ガールズコレクションを始めチープでファンシーなヤングファッションが主流となり、それを面白いと取材にくる海外の雑誌の評価を鵜呑みにして喜んでいるいまの日本。東京ファッションが日本のファッションを牽引していた頃は、川上から川下まで、日本の繊維産業も活気かあった。そして世界からも質と技術を認められた。
 
 今の日本のファッションは香港から客観的に見ると中国と韓国そのものである。そこらの露天にゴチャマンと売っているものと全く同じだ。それを着ている日本のガールズは中国や韓国のガールズと何処が違うかと言うと、ヘアースタイル、お化粧、足の形、歩き方、体型が違うだけ。服そのものではなくその他の表現が違うだけ。それらは短期間来日するジャーナリストやバイヤーにはよく分からない事の一つであろう。だから、服そのものは中国、韓国ファッションなのである。
  
  そして、東コレや著名なグループ展などで作品を発表しているデザイナー達がいる事を忘れてはならない。最近そういうブランドが香港や中国の巨大セレクトショップに入っているのを良く見かける。そして、日本よりは遥かに売れているのを見ると少しほっとする。この若いデザイナー達が生きて行く方向性が何となく見えるからである。ただ、一つ残念なのはそのデザイナー達が使っている殆どの生地がMade in Chinaだと言う事。他の国のデザイナーの商品と並ぶとかなりチープに見える。経済の影響だろう、みんな使っている生地がオリジナルではなく、瀧定(商社)からの拾い買いのようなものばかり。そしてそれが分かる人には分かってしまう。だからコピーもされ易い。

  もう一度、日本の産地に目をむけて協力し合うことは出来ないだろうか。今の時代だからこそ素晴らしいものが作れるのではないかと思う。日本政府はそう言う産地を保護する政策を打ち出しているのだろうか。廃業は日本の文化を捨てる行為と同じだと思う。
 
  今の日本は大人がもっと自信を取り戻し、若者と同じようなものではなくもっとクラスを目指す事が必要なのではないかと思う。チープなものを着捨てる時代から良いものを長く大切に着る時代に戻したい。
  世界は日本に質を求めている。特にアジアは日本に質の良さを求めているのです。
それに答えない事には成功なんてあり得ないのです。

FROM HONG KONG
by accostage-hk-jp | 2012-05-01 12:01 | Fashion
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